
【広告運用に活かすAI】ChatGPTでABテストのバリエーションを生成!
Web広告において、成果が出やすい広告のパターンを見出すためにABテストという手法を使います。
ABテストを行う際には、広告文や画像のデザイン、CTAの文言や配置など比較できる要素がたくさんあります。すべての要素を試すとかなりの手間と時間を要するため、広告の良し悪しを最短で判断するためにAIの活用を推奨します。
本記事では、最短ルートで広告の「勝ちパターン」を見出すためのAIの活用方法をご紹介します。記事中のプロンプトをアレンジしてご活用ください。
ChatGPTでご説明しますが、Gemini等ほかのAIにも流用いただけます。
プライムナンバーズでは、AIを積極的に活用する「AI駆動広告運用」に取り組んでいます。AIを広告運用に活かせていない!とお悩みの方は、下記ボタンよりお気軽にお問い合わせください。AI活用の支援も含めた、Web広告の運用代行を承っております。ご相談は無料です。
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ABテストには「直交表」が必要
広告を配信する際、デザインや文言においてどのクリエイティブが最も効果的かを判断するためにABテストを実施します。しかし、広告には画像・キャッチコピー・CTA(コールトゥアクション)ボタンの色・レイアウトなど、複数の要素が含まれています。
これらの要素を単純に組み合わせるだけでは、テストパターンが膨大になってしまいます。例えば、画像3種類、キャッチコピー3種類、ボタンの色3種類、レイアウト2種類を全て組み合わせると、3×3×3×2=54パターンものテストが必要になります。
これを解決するのが直交表です。統計学に基づいた実験計画法の一つで、少ない実験回数で多くの要素の影響を効率的に検証できる手法です。直交表を使用すると、上記の例でも9~18パターン程度まで削減でき、それでも各要素の効果を適切に測定できます。
少ないインプレッション数でも有意な結果を得るために、直交表を作ってそれに沿ったクリエイティブを用意することを推奨します。
ChatGPTで直交表を出力する
ディスプレイ広告用の画像を複数作成する場合、成果が出やすいクリエイティブを特定するためにどんな要素を含んだ画像を何枚用意すべきかChatGPTで整理しましょう。
画像広告の場合
画像形式の広告クリエイティブを比較する際の直交表を作成しましょう。下記はプロンプトの一例です。商材や状況にあわせてアレンジしてご活用ください。
あなたはデジタル広告の A/B テスト設計の専門家です。以下の条件で Taguchi L8 直交表を用いたクリエイティブ実験計画を立案し、(1) 各行に割り当てるクリエイティブ要素組合せ表、(2) 配信設定(流入量・期間・シグニフィカンスレベル 95%)、(3) 期待される主効果の読み取り方、(4) クリエイティブ制作ブリーフ、を出力してください。
■因子と水準
A: 人物有無 [A1=人物なし, A2=人物あり]
B: 商材数 [B1=単体, B2=複数]
C: 人物数 [C1=1 人, C2=複数人]
D: 色調 [D1=派手色, D2=くすみブランド色]
E: CTA 文言 [E1=「今すぐ試す」, E2=「初回○%OFF」]
F: CTA 色 [F1=ブランド色, F2=補色強調]
G: CTA 位置 [G1=右下, G2=中央下]
■制約
・テスト期間: 14 日
・平均クリック数: 12,000/日
・基準 CVR: 1.8%
・検出したい改善率: +15%
・クリエイティブ制作は最大 8 本まで
■出力フォーマット
1L8 直交表(行 × 因子、水準番号付き)
2各行のクリエイティブ指示書(箇条書き)
3サンプルサイズ算出結果と期間妥当性チェック
4 効果推定と優先改善ポイント
出力内容
14日間配信する場合、Run1〜Run8の計8枚のクリエイティブを用意して配信すると十分なテスト結果が得られることがわかります。用意できるクリエイティブの数や種類に限りがある場合はプロンプトに条件として書き加えておけば、その範囲内での最適解を出してくれます。
検索広告の場合
テキストのみの広告クリエイティブを比較する直交表は下記のプロンプトで作成できます。
下記はプロンプトの一例です。商材や状況にあわせてアレンジしてご活用ください。
あなたはデジタル広告の A/B テスト設計の専門家です。以下の条件で Taguchi L8 直交表を用いた検索広告(テキストのみ)実験計画を立案し、(1) 各行に割り当てるクリエイティブ要素組合せ表、(2) 配信設定(流入量・期間・シグニフィカンスレベル 95%)、(3) 期待される主効果の読み取り方、(4) クリエイティブ制作ブリーフ、を出力してください。
■因子と水準
A: キーワード挿入 [A1=挿入なし, A2=検索語句を動的挿入]
B: 数字表現 [B1=数字なし, B2=具体的な数値 (例: 3,000社導入)]
C: CTA フレーズ [C1=「今すぐ試す」, C2=「初回○%OFF」]
D: ブランド名位置 [D1=見出し 1, D2=見出し 2]
E: 感嘆符使用 [E1=なし, E2=「!」あり]
F: 限定/緊急ワード [F1=なし, F2=「今日だけ」「期間限定」]
G: 価格訴求 [G1=明示しない, G2=価格/割引を明示]
■制約
・テスト期間: 14 日
・平均クリック数: 12,000/日
・基準 CVR: 1.8%
・検出したい改善率: +15%
・クリエイティブ制作は最大 8 本まで
■出力フォーマット
1 L8 直交表(行 × 因子、水準番号付き)
2 各行のクリエイティブ指示書(見出し1/見出し2/説明文を箇条書きで具体化)
3 サンプルサイズ算出結果と期間妥当性チェック
4 効果推定と優先改善ポイント
出力内容
28日間配信する場合、Run1〜Run8の計8本の広告文を用意して配信すると十分なテスト結果が得られます。
用意できるクリエイティブの数や内容に制約がある場合は、「クリエイティブ制作は最大6本まで」「価格訴求は禁止」「〇〇というブランド名を必ず含む」などの条件をプロンプトに追記しておけば、その範囲内での最適な直交表を出力できます。
AIを使いこなして業務量を削減
AIを上手く使いこなすには、「AIでどんなことができるか」を知っておくことが重要です。どう指示すれば何ができるのか、わからない場合は「本人(AI)に聞く」のが一番です。迷ったら「あなたにこれをしてもらいたいんだけど、どういうプロンプトで指示すればいい?」と直接聞いてみましょう。
アウトプットの質が悪い場合も「こう修正してほしい」と指示して、「修正後のクオリティのアウトプットをはじめから得られるプロンプトに書き換えて!」と言うと最適なプロンプトが見つかります。
本記事を参考にAIを使いこなし、業務効率をUPさせましょう!
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