
【25年7月更新】Web広告5媒体最新アップデートまとめ
直近に発表・実施されたWeb広告媒体のアップデート情報をお知らせします。
今回ご紹介する媒体は次のとおりです。
- X広告
- Meta広告
- Google広告
- Yahoo!・LINE広告
本記事の内容をまとめたPDF資料も、以下からダウンロードいただけます。あわせてご活用ください。
目次
- 【X広告】広告用ポストでハッシュタグ・ブランド機能が使えなくなった
- 【Meta広告】インクリメンタルアトリビューションが利用可能に
- 【Meta】Threads広告リリース
- 【Google広告】デマンド ジェネレーションに YouTubeの後続視聴を重視する最適化機能が登場
- 【検索広告(ショッピング)】検索連動型ショッピング広告で書籍、DVDなどの販売制限を解除
- 【Yahoo!広告】検索連動型ショッピング広告のカルーセル表示を開始
- 【Yahoo!広告】実績のない「高度なセグメント」リストのデータ連携停止について
- 【Yahoo!広告】検索連動型ショッピング広告のシステム刷新について
- 【Yahoo!広告】サーチキーワードターゲティングの終了に伴う自動移行と提供終了について
- 【Yahoo!広告】計測タグと新しいコンバージョンAPIの提供開始について
- 【Yahoo!広告】廃止された広告タイプの広告と、一部キーワードの削除について
- 【LINE広告・Yahoo!広告】「LINEビジネスID」並びに「Yahoo! JAPANビジネスID」の統合について
- 最新情報を活かしたWeb広告運用ならプライムナンバーズへ
【X広告】広告用ポストでハッシュタグ・ブランド機能が使えなくなった
X広告において、広告用ポストでのハッシュタグ機能とブランド機能が利用できなくなりました。
■ハッシュタグの中止
広告用ポストの本文部分にハッシュタグ(#)を含められなくなりました。現時点でハッシュタグを利用している広告は順次停止され、2025年6月27日深夜24時までに全て停止されました。
■ブランド機能の中止
ブランド絵文字・ブランドアニメーションやブランドいいねなどのブランド機能は、引き続き投稿上で表示されますが、プロモーション(広告としての配信)としての使用はできなくなります。
広告主および広告代理店の担当者は、配信中の広告を確認し、ハッシュタグが含まれている場合は、ハッシュタグを除いた新しい広告クリエイティブへの差し替えが必要です。
注意点
配信中の広告にハッシュタグが含められていないか必ず確認する必要があります。ハッシュタグを除いた新しい広告クリエイティブに差し替えてください。
適用日
2025年6月27日適用済み
【Meta広告】インクリメンタルアトリビューションが利用可能に
Meta広告において、インクリメンタルアトリビューションという新しい機能が利用可能になりました。広告によってコンバージョンが発生するかどうかを予測する機械学習モデルを使用し、広告配信を「インクリメンタルコンバージョン(広告がなければ発生しなかったコンバージョン)」に最適化するアトリビューション設定です。
インクリメンタルアトリビューションを利用することで、インクリメンタルコンバージョンをリアルタイムで最適化し、レポートできます。「広告がなくても商材を知っていた可能性があった人」を省くため、広告の真の効果を把握できます。
広告主および広告代理店の担当者は、コマースマネージャで設定を切り替えるだけで、キャンペーンを自動的に”インクリメンタルコンバージョン”に最適化できます。
メリット
“CVに直接繋がる配信”を強化できます。
適用日
適用済み
参考:Meta広告マネージャでインクリメンタルアトリビューションを使用する方法
インクリメンタルアトリビューションについて
【Meta】Threads広告リリース
2025年4月より、Meta広告の新しい配信先として「Threads」のフィードが追加されました。”スレッド”と呼ばれる投稿を見たりシェアしたりできるInstagramのアプリ「Threads」のフィード内に表示される新しい広告フォーマットです。Threadsフィード内のコンテンツとコンテンツの間に広告が配信され、Advantage+配置を使用する場合はデフォルトで広告配置として自動的に選択されます。
Meta広告ページから、既存の広告キャンペーンをThreadsコミュニティに配信することもできます。
現時点では、シングル画像広告のみがサポートされています(動画広告は未サポート)。
対応している広告の目的は下記のとおりです。
認知:ビジネスに対する認知度を高める(最適化対象はリーチ)
トラフィック:ウェブサイトなどへのトラフィック増(最適化対象はリンククリック)
売上:商材を購入する可能性が高い人を見つける(最適化対象はコンバージョン)

メリット
3億2000万人以上が集まる拡大中のコミュニティにリーチできます。
注意点
現時点では画像広告のみサポート。広告のリンク先はウェブサイトのみ。フィードの画像広告にはコールトゥアクションボタンは表示されません。
適用日
適用済み
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【Google広告】デマンド ジェネレーションに YouTubeの後続視聴を重視する最適化機能が登場
デマンドジェネレーションキャンペーンで、YouTube広告視聴後の後続視聴を重視する新しい最適化戦略が追加されました。後続視聴とは、ユーザーが広告を視聴した後に、同じYouTubeチャンネルで他の動画を再生する行動を指します。
設定方法
①コンバージョンの概要に移動
②エンゲージメントの「目標を編集」を選択
③「YouTube の広告視聴後の他動画再生」を見つける
④設定を「メインの操作」に変更
「サブアクション」のままでは後続視聴数はレポートされますが、最適化は行われません。この機能を利用するには、事前にYouTubeチャンネルをGoogle広告アカウントにリンクする必要があります。広告主・広告代理店の担当者はYouTubeチャンネルとのリンクを確認し、必要に応じて設定変更を行ってください。
メリット
広告視聴後も興味を持続する質の高い視聴者が獲得できます。
YouTubeチャンネル全体の視聴時間が増加します。
注意点
YouTubeチャンネルとGoogle広告アカウントの事前リンクが必須です。
「メイン アクション」に設定変更しないと最適化されません。
キャンペーン目標は「YouTubeのエンゲージメント」選択が前提です。
適用日
2025年6月12日(適用済み)
参考:YouTube フォローオンビューの最適化がデマンドジェネレーションキャンペーンで利用可能になりました

【検索広告(ショッピング)】検索連動型ショッピング広告で書籍、DVDなどの販売制限を解除
検索連動型ショッピング広告(SSA)で、これまで販売制限がかかっていた以下のカテゴリーの広告掲載が可能になりました。
対象カテゴリー
CD、音楽ソフト
DVD、映像ソフト
書籍、電子書籍(本、雑誌、コミック)
ゲームソフト
既にYahoo! JAPAN商品情報掲載で上記カテゴリーの商品を掲載している場合、SSAの商品グループに該当商品が含まれていれば自動で広告掲載が開始されます。ただし、システムの状況により掲載開始まで時間がかかる場合があります。
CD、DVD、書籍、ゲームソフトを販売する広告主は、特別な作業は不要で、既存の商品情報掲載と連動して自動的に広告配信が開始されます。
メリット
エンタメ系商品の検索広告での露出機会が拡大します。
既存の商品情報掲載と連動して自動的に広告配信が可能です。
注意点
掲載可能なカテゴリーでも個別の審査により否認される場合があります。
システムの状況により掲載開始まで時間がかかる可能性があります。
適用日
2025年6月3日(適用済み)
参考:【検索広告(ショッピング)】検索連動型ショッピング広告で書籍、DVDなどの販売制限を解除

【Yahoo!広告】検索連動型ショッピング広告のカルーセル表示を開始
検索連動型ショッピング広告(SSA)において、カルーセル表示機能が追加されました。コマース検索モジュールの最上部で、複数の広告を横スクロールで表示する形式です。
表示仕様
検索結果ページの最上部に表示
最大10件まで広告表示可能(従来より増加)
スマートフォン、PCの両デバイスに対応
これにより商品の表示機会が増え、サイトへの流入増加が期待できます。ただし、商品一覧ページには表示されず、検索結果ページのみでの表示となります。検索キーワードに該当する広告数が十分でない場合は、表示形式が変更される可能性があります。
広告主および広告代理店の担当者は、インプレッション数・クリック数の増加に伴う予算消化の加速に注意し、実績確認後に予算や入札価格の調整を検討する必要があります。
メリット
最上部の広告表示枠が最大10件に拡大します。
商品の露出機会増加によるインプレッション数向上が期待できます。
注意点
インプレッション数・クリック数増加に伴い予算消化が加速する可能性があります。
実績確認後、予算や入札価格の調整検討が必要です。
適用日
2025年6月11日(適用済み)
参考:【検索広告(ショッピング)】検索連動型ショッピング広告のカルーセル表示を開始

【Yahoo!広告】実績のない「高度なセグメント」リストのデータ連携停止について
オーディエンスリストターゲティングで利用する「高度なセグメント」のうち、過去100日間にインプレッションが発生しなかったリストのデータ連携が停止されます。ターゲティング精度向上が目的です。
対象条件
リスト種別:高度なセグメント
過去100日間実績(インプレッション)なし
データ連携が停止されたリストは、広告管理ツールで”三角形のアイコン”付きで表示されます。開始日以降は定期的に条件に合致するリストのデータ連携が停止される仕組みです。
高度なセグメントを利用している広告主および広告代理店の担当者は、使用中のリストの実績を確認し、データ連携が停止される前に必要な対応を行ってください。広告グループに設定中の場合は、関連付けの削除が推奨されます。
メリット
ターゲティング精度の向上が期待できます。
使用されていないリストの整理による管理効率化が図れます。
注意点
データ連携停止後はリストが利用不可になります。
広告グループに設定中の場合は関連付けの削除を推奨します。
適用日
2025年7月9日(適用予定)
参考:【ディスプレイ広告(運用型)】実績のない「高度なセグメント」リストのデータ連携停止について

【Yahoo!広告】検索連動型ショッピング広告のシステム刷新について
検索連動型ショッピング広告の配信システムが2025年秋頃に刷新されます。より精度の高い広告配信の実現と機能拡充を目的とした大規模な変更です。広告主・代理店による対応は不要です。
刷新に先立ち、2025年7月(予定)から一部の広告で新システムを用いたテスト配信を開始します。テスト配信は一部のインターネットユーザーの検索結果で実施され、この期間中のテスト配信分については料金が発生しません。
ただし、テスト配信分はパフォーマンスレポートに記録されないため、実際のサイト流入実績とレポート数値に乖離が生じる可能性があります。システム刷新と合わせて一部機能の変更も予定されていますが、詳細は追って発表されます。
メリット
広告配信精度の向上による効果的な広告運用が期待できます。
新機能の追加による運用の幅が拡大します。
注意点
テスト配信期間中はレポートと実績の乖離が発生します。
システム刷新に伴う一部機能の変更への対応が必要です。
適用日
2025年秋頃(適用予定)
※テスト配信は2025年7月予定
参考:【検索広告(ショッピング)】検索連動型ショッピング広告のシステム刷新について

【Yahoo!広告】サーチキーワードターゲティングの終了に伴う自動移行と提供終了について
サーチキーワードターゲティングが終了します。直近で配信実績のあるリストは「高度なセグメント」へ自動移行され、それ以外は終了処置となります。自動移行されるものの、確実に移行するために適用日までにサーチキーワードリストを「高度なセグメント」に移動しておきましょう。
終了スケジュール
2025年7月16日:広告グループへの関連付け終了、自動移行対象確定
2025年7月22日:自動移行開始
2025年8月下旬:提供終了
2026年春頃:レポートデータ取得終了
自動移行対象
直近で配信実績があり、移行後もオーディエンスリスト上限以内のもの
終了処置対象
配信実績がない、またはリスト数上限を超えるもの(該当広告グループの配信設定はオフに変更されます)
サーチキーワードターゲティングを利用している広告主は、確実に移行するため高度なセグメントへの移動作業を行ってください。
注意点
移行タイミングはアカウントごとに異なり、事前通知なしです。
リスト数上限超過の場合は自動移行対象外となります。
適用日
2025年8月下旬(適用予定)
参考:【ディスプレイ広告(運用型)】サーチキーワードターゲティングの終了に伴う自動移行と提供終了について

【Yahoo!広告】計測タグと新しいコンバージョンAPIの提供開始について
ディスプレイ広告において、計測タグと新しいコンバージョンAPIの提供が開始されます。提供開始時点ではディスプレイ広告のみで利用可能ですが、今後は他サービスでも展開予定です。
■計測タグ
LINEヤフーのさまざまなサービスのパフォーマンスを計測する統合型タグです。1つのタグで計測したイベントデータを、コンバージョン測定やオーディエンスリスト蓄積など複数の目的で活用可能です。従来は目的ごとに個別タグの設置が必要でしたが、タグ管理が大幅に簡素化されます。イベント種別を指定したコンバージョン測定も可能になります。
■新コンバージョンAPI
ブラウザーのセキュリティ強化による制限や広告ブロッカーの影響を受けにくく、より正確な計測が可能です。計測データはコンバージョン測定とオーディエンスリスト蓄積の両方に活用でき、新たに「line_uid」などのパラメータ連携により精度向上を実現します。
従来のコンバージョン測定タグ、サイトリターゲティングタグ、コンバージョンAPIも引き続き利用可能です。広告主は必要に応じて新しいタグへの移行を検討してください。
メリット
1つのタグで複数目的に活用でき、タグ管理工数を削減できます。
ブラウザー制限や広告ブロッカーの影響を受けにくい正確な計測が可能です。
注意点
従来タグからの移行作業が必要です(従来タグも継続利用可)。
計測タグから送信されたイベントデータの受信状況確認が必要です。
適用日
2025年6月30日(適用予定)
参考:【ディスプレイ広告】計測タグと新しいコンバージョンAPIの提供開始について

【Yahoo!広告】廃止された広告タイプの広告と、一部キーワードの削除について
システムの安定化と今後の機能拡張のため、古い広告およびキーワードが削除されます。
削除対象
【広告】
ショートテキスト(12・12)
従来のURL形式の広告
※いずれも2017年以前に廃止、配信停止から5年以上経過
【キーワード】
以下の両方に該当するもの:
審査完了日が2017年12月31日以前
審査状況が「掲載不可」または「掲載停止」
削除はアカウント単位で順次実施されます。削除後は入稿内容や審査詳細などが表示不可となりますが、パフォーマンスレポートからの実績値取得は引き続き可能です。2017年以前の廃止された広告タイプを使用していた方は、必要な場合は実施期間前にダウンロード保存しておいてください。
メリット
不要データが整理されシステムパフォーマンスが向上します。
注意点
削除後は入稿内容・審査詳細を確認できなくなります。
必要な場合は実施期間前にダウンロード保存しておいてください。
適用日
2025年7月22日~2025年8月5日(適用予定)
参考:【検索広告】廃止された広告タイプの広告と、一部キーワードの削除について
【LINE広告・Yahoo!広告】「LINEビジネスID」並びに「Yahoo! JAPANビジネスID」の統合について
2025年6月30日に「LINEビジネスID」と「Yahoo! JAPANビジネスID」が統合され、LINEヤフー社の「ビジネスID」に一本化されます。これにより、LINEとYahoo! JAPANの法人向けサービスが1つのIDで利用可能になります。
対象サービス
【LINEビジネスID利用サービス】
LINE公式アカウント、LINE広告、ビジネスマネージャー、LINEヤフーマーケティングキャンパスなど全サービス
【Yahoo! JAPANビジネスID利用サービス】
Yahoo!広告(2025年6月頃案内予定)から順次統合
ログイン画面はLINEヤフー共通ログイン画面のデザインに変更されます。Yahoo! JAPANビジネスIDユーザーは、サービスごとに統合作業が必要です。
メリット
1つのIDでLINEとYahoo!両方の法人向けサービスが利用可能になります。
統合後も既存サービスは継続利用可能です。
注意点
Yahoo! JAPANビジネスIDユーザーは統合作業が必要です。
Yahoo!JAPANビジネスIDは将来的に終了予定です。
適用日
2025年6月30日(適用予定)
参考:【重要】「LINEビジネスID」並びに「Yahoo! JAPANビジネスID」の統合について
【Yahoo!広告】ビジネスIDの統合に関するお知らせ

最新情報を活かしたWeb広告運用ならプライムナンバーズへ
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